少し前から流行している「ルイボスティー」。ただ実際には、どのような効果があってどのような商品を選べば良いのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スーパーなどでも気軽に購入できるルイボスティーですが、実は様々な「ルイボス茶葉」の種類があることをご存知ですか。ここでは、自律神経の乱れにも効果が期待できる「ルイボスティー」の5つの効果と、上質な「ルイボス茶葉」の選び方、そしておすすめの「ルイボスティー」をご紹介します。
カフェインレスだから、妊婦さんやお子様でも飲めてしまうルイボスティーの魅力をぜひ参考にしてください。
そもそもルイボスティーとは
よくルイボスティーは紅茶や緑茶、そしてコーヒーなどと同じようなものと考えている方が多いと思いますが、実はルイボスティーは全く異なるものなんです。
ルイボスティーの原料となる「ルイボス」は、南アフリカ共和国に自生している豆科の植物の葉の部分のことを言います。地元の先住民族の間では、健康への効果があることから「奇跡のお茶」などと言われており、古くから飲まれているお茶なんです。
ルイボスティーを生活に取り入れている民族は、他の部族と比較しても、若々しいということから「アンチエイジング効果」があるとされてきました。
ルイボス茶葉はどのような栽培方法なの
ルイボスティーの原料になる「ルイボス茶葉」は、南アフリカのルイボス農場にて毎年2月頃に種まきを行います。そしてミネラルが豊富な大地の栄養分を、ぎゅっと吸収して夏場にかけて10cm以上に育つんです。
その後ルイボス農場の有機栽培用の農地に植えられて、完全にオーガニックとして栽培されています。そして、有機栽培の中で経過をたどり1m前後に育ったルイボスの葉の部分を刈入れます。
そして、十分に乾燥をさせて、発酵をさせ一人前の茶葉になるのです。ルイボスティーを一度でも飲まれている方はご存知だと思いますが、ルイボスティーは鮮やかな赤色ですよね。ただ、本来のルイボス茶葉はグリーンです。
なぜこのように真っ赤に染まるのかと言うと、長時間の発酵によってこの色味が出るんです。ですので、発酵の過程を踏んでいないルイボスティーは「グリーンルイボスティー」として販売されています。
またルイボス茶葉は、刈入れする部分や色、香り・風味、そしてSOD酵素の含有率によって選別されているんです。
ルイボスティーの選び方
ルイボスティーには厳格な基準によっていくつかの等級に選別されていたり、覚えておくと得をする選び方があるんです。ここでは、ルイボスティーのおすすめの選び方について見ていきます。
完全オーガニックルイボスを選ぶ
ルイボスティーは、茶葉本来の性質を生かしたお茶です。ですので、有機栽培や完全無農薬、オーガニックと記載されているものを選びましょう。ただ、さらに言いますとルイボスの安全性を確かめるには2つのポイントがあるんです。
1つ目は、南アフリカの栽培農場や工場において「オーガニック認定」を受けているかどうかです。 ルイボス茶葉の生産は、南アフリカの主要な産業の1つです。そのほとんどが有機栽培で安心・安全の生産方法をとっていますが、購入の際は「オーガニック認定」と記載されているかどうかも念のため確認してみてくださいね。
2つ目は、日本における加工工場がJAS法に基づく、有機食品の検査認証制度という厳格な基準をクリアして「有機JASマーク」を付与されている商品かどうかです。有機JASマークがついていない農産物に「有機」や「オーガニック」と記載するのは法律上禁止されています。
このように、安心安全の有機栽培の制度をクリアしている商品を、よく確かめてから選ぶと良いでしょう。また、ルイボス茶葉を輸入の際に細菌などが付着しないように「真空梱包」しているなどの細心の注意が払われているかどうかも重要ですね。
茶葉の部位グレードで選ぶ
ルイボスティーには、南アフリカ共和国の農業省によって指定されているグレードがあります。茶葉の部位や、風味などによって等級分けがされているんですね。気になるグレードは以下の通りです。
・チョイス
ルイボス茶葉のグレードの1つである「チョイス」は、使用する部分は茎をメインに使用しており、ルイボス本来の香りや風味は薄いもののルイボス初心者には飲みやすい部分になります。
・スーペリア
ルイボス茶葉のグレードの2つ目は「スーペリア」です。スーペリアは、葉の部分と茎の部分をバランス良く配合していて、先ほどご紹介したチョイスと比較をすると、味と風味ともにルイボス本来の味に近づいているグレードです。
・クラシック
ルイボス茶葉の本来の栄養成分が十分に詰まっているのが「クラシック」です。主にルイボス茶葉の葉部分をメインに使用しているためにルイボス本来の味を堪能できます。茶葉の有効成分の含有量が多いのもこのタイプです。
ただ、ルイボスの香りが苦手という方には、少々飲みにくいかもしれません。その場合は、ルイボスティーの中に、はちみつを混ぜたり、ミルクで割ると飲みやすくなりますよ。
ルイボス茶葉がどの枝の部分に存在するか
実はルイボス茶葉を選ぶ時には、もう1つ見過ごせないグレードがあるんです。少しわかりづらいですが、ぜひ参考にしてみてください。
前章でご紹介したグレードは茶葉のどこの部分であるのかを紹介したのに対して、ここで紹介するのは枝のどの部分の茶葉を使用しているかです。わかりづらいと思いますので、下記を参照してください。
・枝の先の茶葉を使用
枝の先の茶葉を使用したグレードは「スーパーグレード」と言いルイボスの中でも最高級の茶葉と言われています。
・枝の真ん中あたりの茶葉
枝の真ん中あたりの茶葉を使用したグレードは「チョイスグレード」と言い、スーパーグレードの次に品質が高い茶葉の種類です。
・枝の真ん中より下の茶葉
ルイボスの枝の真ん中より下の茶葉を使用するタイプは「スタンダードグレード」と言います。通常の品質の茶葉で、もっとも流通している茶葉と言っても良いかもしれません。
ぜひルイボス茶葉を選ぶ際は「スーパーグレード」の茶葉を購入してみてくださいね。
ルイボスティーの5つの健康効果
ここではルイボスティーの 健康効果を5つご紹介します。ルイボスティーがよく知られているところでは、「カフェインレス」ですので妊婦さんや小さなお子様でも、安心して飲んで頂けます。さらに詳しく健康効果を見ていきましょう。
カフェインレスで不安解消やリラックス効果
ルイボスティーには、コーヒーなどに含まれている代表的な成分「カフェイン」が含まれていません。「カフェインレス」なお茶なんです。
カフェインが含まれていないので、コーヒーのように「交感神経」を興奮状態にすることもなく「リラックス効果」や「安眠効果」、そして「不安解消」に役に立ちます。
コーヒーなどに含まれている「カフェイン」は、自律神経の1つである「交感神経」を活発に働かせます。交感神経は「やる気アップ」や「朝起きられない」などの症状を防ぎますし、良いこともたくさんあります。
ただ、僕自身も経験があるのですが「緊張状態が長く続く」タイプの人や「ちょっとした物音でもビクッとしてしまう」、「人前で強度の緊張状態になる」ような人の場合は「交感神経」の働きが著しく活発になりすぎていることもあります。
そのような場合はリラックス時に働く「副交感神経」のバランスと整えてあげる必要があるんです。そのような時にルイボスティーであれば「カフェインレス」で、香りを楽しみながら「副交感神経」に働きかけて、リラックス効果を得られるというわけです。
ぜひ夜、副交感神経が働きやすい時間帯に、ルイボスティーを飲んで不安やパニック発作、緊張状態を少しでも解消してあげましょう。
SOD酵素によって美容効果も高い
ルイボスティーには「SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)酵素」と呼ばれる酵素が含まれています。この酵素は、植物由来のもので、体に溜まっている毒素や老廃物を除去してくれると言われています。また人間の老化の原因でもある「活性酸素」を除去する「抗酸化作用」もあります。
活性酸素自体は、私たちの重要な細胞を傷つけてしまい、それが原因で肌荒れやシミ、シワを引き起こします。しかし、SOD酵素によってシミや、シワの原因となる活性酸素を除去してくれるので、アンチエイジングにはぴったりなんです。
それ以外にも、ルイボスティーには「ポリフェノール」も豊富に含まれているので、お肌の水分量を保ちながら、ハリ感のある美肌をサポートします。
このようにルイボスティーには、美肌をサポートする成分がたくさん含まれているのです。
女性の大敵!むくみ解消効果
ルイボスティーには、ポリフェノールやビタミン、そしてミネラルが豊富に含まれています。
その中でミネラルについて、「カルシウム」や「マグネシウム」、「亜鉛」、「鉄」、「リン」、「マンガン」、「カリウム」などがあり中でも「カリウム」は、私たちの細胞内において、ナトリウムのバランスを調整したり、細胞の浸透圧の維持や、血圧を下げる作用があります。
この作用により、むくみの原因である水分やナトリウムなどの調整をするので、効果的にむくみを解消してくれるんです。 もし長時間のデスクワークなどで、足のむくみが気になるという方は、ルイボスティーを飲まれてみてはいかがでしょうか。
妊活をしている方のサポートをしてくれる
ルイボスティーは、カフェインも含まないので妊娠中の女性でも安心して飲めるのは、よく知られている事実ですが、実はそれだけでなくタンニンが少ないので、妊活中でも安心して飲めます。
タンニンは、お茶の中に豊富に含まれている、苦味成分です。このタンニンの作用として、確かに殺菌作用など良い効果もあるのですが、鉄分を吸収してしまう作用があり、妊活中や妊娠中では貧血になることも多々ありますから、あまりおすすめできる成分ではありません。
またタンニンの他の作用として胎児の形成に必要な、ビタミンB群などの働きを防いでしまう場合もあります。ですから、タンニンを豊富に含む食品はなるべく避けた方が良いと言われています。
ルイボスティーにはそれ以外にも胎児の骨の形成に必要な「カルシウム」や「マグネシウム」も豊富なので、このことからも妊娠中でもルイボスティーがおすすめされています。ドクターもすすめているお茶なので安心ですね。
ただ、ルイボスティーにも、タンニンが少ないとはいえ含有はしています。ですので、安心・安全な飲み物とはいえ、飲みすぎないようにしましょう。1日3杯を目安にすると良いですよ。
お通じの改善してくれる
これまでもご説明した通り、ルイボスティーには豊富な「マグネシウム」が含まれています。このマグネシウムの働きとしては、水分を腸内に集めて排便をしやすいように、便を柔らかくしてくれます。
よく下剤を服用している方はご存知かもしれませんが、お薬の成分表に「酸化マグネシウム」や「水酸化マグネシウム」などと記載されている場合があります。これもマグネシウムの作用を利用したものです。
つまり、ルイボスティーには天然の下剤成分が含まれていますので、快適なお通じを実現できるというわけです。特に妊娠中などは自律神経なども乱れてしまい、この自律神経は腸の動きとも連動しているために、腸の動きが低下し便秘になりやすい状態に陥ります。
そのような時でも、ルイボスティーであれば腸内環境を整えて、便秘の予防や改善にも期待できるんです。
ルイボスティーのおすすめ商品ご紹介!
それでは、ここからは自律神経の乱れや、妊活中の女性などに高い健康作用が期待できるルイボスティーのおすすめ商品をご紹介します。
河村農園 有機栽培ルイボスティ(スーペリア)
まず最初にご紹介するのは、大分県佐伯市にあります「河村農園」が販売する有機栽培ルイボス茶葉を使用したルイボスティーです。こちらのルイボスティーのグレードは「スーペリア」になっていますので、茶葉の葉の部分と茎の部分をバランス良く配合しています。
ルイボスの香りも楽しみながら、それでいてクセがなくとても飲みやすい味わいになっています。また河村農園は「有機JAS認定工場」となっており、安心・安全の厳格な基準をクリアしているので、妊娠中の方や小さなお子様でも気軽にお飲み頂けます。
さらには南アフリカ共和国の一大ルイボス茶葉メーカーである「ルイボスマーケティング社」から直接仕入れているので、その点からも安心できますね。ルイボスマーケティング社は有機認定を受けていますし、ご存知かもしれませんが、ティーカップのロゴで知られる高品質な原材料を扱う信頼できるメーカーです。
ルイボスティー専門店 アールティー
2人の姉妹からスタートしたルイボスティー専門店「アールティー」では、より多くの方にルイボスティーの魅力を知ってもらいたいと2004年にルイボス専門のオンラインショップをオープンさせました。専門店ならではの、豊富なラインナップを楽しめますし、ルイボス茶葉の全収穫量の中でも、0.3%しか採取できない最高等級の茶葉を販売しています。
また取り扱うルイボス茶葉は、100%オーガニック認証を受けているものなので、妊娠中の女性をはじめ小さなお子様でも安心してお飲み頂けます。
より多くのルイボスの中から「お気に入りを選んでみたい!」という方には、断然おすすめ。
まとめ
みなさんここまでいかがでしたでしょうか。ルイボスティーは、ほかのお茶に含まれているカフェインもなく、タンニンも非常に少ないです。それによって、自律神経の乱れを改善したり、不安やパニック発作を和らげる作用も期待できます。
なにより副交感神経に働きかけて、リラックス状態を作り出すこともできます。ストレスがたまっている方や、うつ病やパニック障害、神経症で悩んでいる方、そして妊活中の方まで幅広く健康効果がありますので、ぜひお試しください。