「今日も残業だ」「納期に間に合わないよ」など私たちの頭の中では同時にさまざまな雑念が湧いてきて、気持ちが焦り、緊張をし交感神経を高めています。
しかし1日の終わりにうまくこれらの感情や雑念を頭の中でリセットできないと、ずっと交感神経が活発になって自律神経が乱れます。
ここでは「マインドフルネス瞑想」という方法で1日の頭の疲れをすっきりリセットし、次の日の活力につなげる方法をご紹介します。
瞑想というと「無にならなくちゃいけないの」と考える方もいらっしゃると思いますが、全くそんなことはありません。
気軽に瞑想はスタートできるんです。「今自分がなにを考え、なにを求めているのか」を明確にし、心身の調子を整えるのに最適な方法です。僕も行っている「マインドフルネス瞑想」をぜひ覚えて1日の疲れを癒してくださいね。
マインドフルネス瞑想とは
瞑想に対してのみなさんのイメージはどのようなものでしょうか。
おそらく瞑想と言うと「無の境地にならなくてはいけない」という意識を持っている方も多いかもしれません。
しかし実際にはマインドフルネス瞑想とは、「今この瞬間の思いに気づき、判断しないこと」です。私たちの頭には怒り・悲しみ・嫉妬心・興奮などさまざま思いが脳裏を横ぎります。
しかし、ほとんど人がこの思いに気づかないまま「なんとなくイライラしているな」と思いをそのままに過ごしてしまい気持ちをリセットできない状態のまま過ごしているんです。
そのような状態からマイルンドフルネス瞑想を使用すれば、自分の今の気持ちを判断しないで「あ〜こんな思いがあるんだ」と気づくことができます。
気づくということが重要で、心理学の用語で「無意識の意識化」とも言います。今自分に起きている感情や思いに「気づく」。これがマインドフルネス瞑想です。
目をつぶってみてください。きっと今までは光のあたることのなかった過去の後悔や将来への希望などさまざまな思いに気づくはずです。
なぜ瞑想で気づくのが良いのか
なぜマインドフルネス瞑想で気づくのが良いのでしょうか。
実はこの気づきは「セルフモニタリング」とも言います。ちょっと深いお話しになりますが、普段私たちはなにげなくイライラしたり、悲しくなったりしますが、実はその感情の多くが過去の経験などが反映されて半自動的に発生します。
これを専門用語では「自動思考」と言います。
もっとわかりやすく言います。
「友達にLINEメッセージを送った時を思い浮かべてください。」
「すると友達に送ったLINEがいつになっても既読になりません」
この時きっと「無視されているのかな」「忙しいのかな」そう思うはずです。そう、これが自動思考です。
この自動思考は過去の経験に基づいて、自動的に作られるものなのです。だから、あなたの頭にある嫌な気持ちも自動思考によって、あなた自身も巻き込まれています。
ちょっと長くなってしまいましたが、自動思考によって作られた気持ちをそのままにしておくと、嫌な思いのまま流されてしまいますが、ここで「気づき」の出番です。
今自分の中で起きている自動思考に気づくことで、その思いを少し離れた位置から見ることができるので「まだあの時の嫌な気持ちを引きずっているんだな」と自覚できます。このような思考に変えることで、感情に振り回されなくなるのです。
マインドフルネス瞑想の効果とは
ここではマインドフルネス瞑想がもたらす効果について見ていきます。マインドフルネスの効果は以下の通りです。
・自分に起きている感情をコントロールしやすくなる
・気づくことによって相手の感情に共感する能力が高まる
・ストレスが減る
・気づきによりネガティブ思考のクセを知れるのでポジティブになれる
・集中力が高まる
ぜひ次の章でマインドフルネス瞑想の基本的なやり方を覚えてみてください。
瞑想を実践して悩みを解決しよう
それでは、瞑想を実践する方法をお伝えします。と言っても、とても簡単です。
今日から実践できますので、瞑想をして自分の思考と向き合い、晴れやかな明るい気持ちを手にしましょう。習慣化することで気持ちがリセットさて、ポジティブな思考をパターン化することができます。
では瞑想のやり方です。
瞑想は最初のうちは、ひとりになれる空間で行った方が良いでしょう。
寝室や自室など、なるべく静かでかつ一人になれる場所です。とはいえ慣れてきたら自然の中や電車の中で行っても良いです。また瞑想をする時間は一番心が晴れ晴れする朝か寝る前に行うと良いでしょう。
①目をつぶり、背筋を伸ばします。肩や心身の力を抜きましょう。
②意識は、鼻やお腹のあたりに向けます。
③息を鼻から吸います。そして、鼻からすーっと息を吐きます。
④意識はあくまでも呼吸に集中してください。もし意識がずれることがあれば、再度呼吸を意識するようにしましょう。
この動作を1分間繰り返してみましょう。
慣れてきたら入浴中や電車の中でも気軽に行ってみてください。
僕がおすすめする瞑想の本
僕が瞑想を取り入れてみようときっかけになった本です。
この本は会社の人間関係をよくするために、そしてうつ病や心の悩みを解消する為に瞑想がどうして効果を発揮するのかとてもわかりやすく書かれています。
また人間の思考の仕組みやネガティブな感情のパターン化、不要な感情を手放す「ラベリング」という手法で感情に振り回されない方法、ろうそく瞑想やパワースポット瞑想など、とてもためになる内容ばかりでした。
僕が本書で心に響いた言葉があります。
「自分のことを大切にできない人は、人のことも大切にできません。自分を愛せない人は人からも愛してもらえません」という言葉です。
自分を大切にすることが自分を受容することにつながり、ポジティブなパワーが生まれるんですね。
ぜひ、一度読んでみて下さい。